■概要
実際にNEC Software Robot Solutionを動かして、ロボットを作成してみましょう。この章では、Step1~Step5 の手順で、伝票管理システムに文字入力するロボットを作成します。
伝票管理システム文字入力ロボット 作り方 【Step1】 伝票管理システムを起動する 【Step2】 指定した場所にテキストを入力する 【Step3】 クリックする 【Step4】 キー操作を実行する 【Step5】 作成したロボットを保存し、新規作成画面を開く |
■事前準備
① ここでは、以下の2ファイルを使用します。デスクトップにコピーしておきましょう。
- 入力に使用するアプリケ―ション:伝票管理システム.exe
- 参照データ:受注伝票入力リスト.csv
上記ファイルは、
ファイルメニュー > ヘルプ > ドキュメント >【RoboSol】トレーニングガイド資源_v1.X_YYYYMMDD
をクリックした後に表示される
トレーニング資源\CSVファイルからのデータ入力\デスクトップに配置するファイル
に保存されています。
なお、ご利用の端末でexeファイルが実行できない場合は、
トレーニング資源\伝票管理システム.exeが動作しない場合に利用\伝票管理システム.xlsm
をご利用ください。
その際、お使いのExcelのバージョンに合わせて、マクロを有効にする設定を行ってください。
②NEC Software Robot Solutionを起動しましょう。
デスクトップの「NEC Software Robot Solution」ショートカットキーをダブルクリックします。
■【Step1】伝票管理システムを起動する
まず、伝票管理システムを起動してみましょう。以下のパターン1またはパターン2のどちらかを設定してください。
・パターン1:ダブルクリックで起動する
「ダブルクリック」コマンドをクリックします。
画面全体が暗くなったら、デスクトップ上の伝票管理システムのアイコンをドラッグでターゲット画像に取得します。
伝票管理システム.xlsmを使用している場合は、伝票管理システム.xlsmのアイコンをターゲット画像に取得してください。
コマンドテーブルに伝票管理システムをダブルクリックするコマンドが追加されました。
パターン1は以上です。
・パターン2:アプリ起動コマンドで起動する
「アプリ起動」コマンドをクリックします。
起動させたいアプリ(ここでは「伝票管理システム.exe」)を選択し、[開く]をクリックします。
伝票管理システム.xlsmを使用している場合は、伝票管理システム.xlsmを選択してください。伝票管理システムを起動するコマンドが追加されました。
パターン2は以上です。
それでは、[選択行のコマンドを実行]または[全コマンドを実行]を押して、伝票管理システムが起動するか確認してみましょう。
これで【Step1】はクリアです!
■【Step2】指定した場所にテキストを入力する
文字列入力コマンドで、入力枠に文字を入力しましょう。
入力する内容は「受注伝票入力リスト.csv」を参考にしてください。
まずは、「受注番号」の欄に「25000001」と入力してみます。
「文字列入力」コマンドをクリックします。
NEC Software Robot Solutionの画面が消え、画像が暗くなります。以下のパターン1またはパターン2のどちらかを設定してみましょう。
・パターン1:十字キーが入力場所に来るように画像と合わせて指定する
画面が暗い状態で、入力位置の画像をドラッグで取得します。
その際、他の入力欄と区別できるよう、受注番号の文字と入力欄を一緒に取得し、「赤い十字キー」が入力したい場所に来るように設定します。
続いて、次のようなダイアログボックスが表示されるので、入力欄に入れたい文字列(ここでは「25000001」)を入力し、OKを押します。
コマンドテーブルの2行目に追加されました。
パターン1は以上です。
・パターン2:画像を取得した後、入力場所を座標で指定する
画面が暗い状態で、座標指定の際の起点となる画像をドラッグで取得します。今回は「受注番号」の文字を取得します。
続いて、次のようなダイアログボックスが表示されるので、入力欄に入れたい文字列(ここでは「25000001」)を入力し、OKを押します。
コマンドテーブルの2行目に追加されました。
≪Point ~起点となる画像と座標指定について~≫
実際に文字を入力するのは入力枠や検索枠であることが多いですが、そういった入力枠は
- 1つの画面に複数存在していたり、
- 空白であるために
他の似た画像と認識し間違える可能性があります。
そんな時は、
- 「常に表示され」
- 「常に変わらない」
- 「他に無い一意な」
画像を指定した上で、その画像から入力枠の位置を座標で指定すると、より正確に入力枠を認識することができます。
このままではターゲット画像(受注番号の文字)に対して入力しようとしてしまうので、実際に文字列を入力したい場所の座標を指定します。コマンドの「ターゲット画像」部分をクリックします。
ターゲットオプション画面から、[ターゲット周辺の画像を取得して表示]をクリックします。
ターゲット画像を中心に、周辺の画面がキャプチャされますので、入力設定位置をクリックします。
クリックした箇所が緑色の十字で表示され、ここがターゲット画像からの座標となります。指定座標に問題がなければ[OK]ボタンを押してください。
ターゲット画像の欄に、座標が表示されました。
パターン2は以上です。
同じ方法で、「受注番号」の他に、
- 「受注先」
- 「出荷先」
- 「発注日」
- 「指定納期」
- 「支払条件」
を入力する設定をしてみましょう。
コマンドテーブルはこのようになります(一例です)。
2行目から7行目までを選択し、[選択行のコマンドを実行]をクリックしてみましょう。
設定した箇所に、文字列が入力されれば成功です。
これで【Step2】はクリアです!
■【Step3】クリックする
文字列の入力が終わったので、「登録」ボタンをクリックする設定をします。
「クリック」コマンドをクリックします。
画面が暗くなったら、「登録」ボタンをドラッグで選択します。
コマンドテーブルに追加されました。
選択行のコマンドを実行してみましょう。
自動で登録ボタンがクリックされ、以下のアラート画面が表示されれば成功です。
これで【Step3】はクリアです!
■【Step4】キー操作を実行する
アラート画面で「はい」を選択してみましょう。「はい」をクリックする設定でも良いですが、ここでは「Y」キーを押して登録をしてみましょう。
「キー操作」コマンドをクリックします。
コマンドテーブルにキー操作の行が追加されるので、右枠コマンドオプションの「送信キー」にカーソルを合わせ、[Y]キーを押します。送信キーと入力内容欄に「Y」が表示されます。
キーの設定をやり直したい時は、[クリア]を押してください。
選択行のコマンドを実行してみましょう。アラート画面の「はい(Y)」が押され、以下の画面になれば成功です。
登録完了にはさらに「OK」をクリックする必要があるので、再度キー操作で「Enter」キーを入力する設定をしましょう。
選択行のコマンドを実行してみましょう。「OK」が押され、伝票管理システムの新規入力画面に戻れば成功です。
これで【Step4】はクリアです!
■【Step5】作成したロボットを保存し、新規作成画面を開く
最後に、作成したロボットに名前を付けて保存しましょう。
ファイルから「名前を付けて保存する」を選択し、任意の場所に任意の名前で保存します。
保存されました。
新しいロボットを作り始めるときは、ファイルから「新規」をクリックします。
以上で、ロボット作成は完了です!
【NEC Software Robot Solution の無償トライアルサイトはこちら!】https://jpn.nec.com/softwarerobotsolution/training/