■概要
本記事では、NEC Software Robot Solution のバージョンアップ方法をご紹介します。バージョンアップ方法には 以下の2種類がありますので、本記事では両方をご紹介しております。
- 事前検証無しのバージョンアップ方法
- 事前検証ありのバージョンアップ方法
なお、最新版のインストーラは以下より入手いただけます。
NECサポートポータル【NEC Software Robot Solution】リビジョンアップ一覧
https://www.support.nec.co.jp/View.aspx?&id=3150112716
※アクセスには弊社PP・サポート契約が必要となります
■バージョンアップ方法の選択
まずは、バージョンアップ前に事前検証を行うか・行わないかを選択ください。
バージョンアップにより旧バージョンで作成したロボットが実行できなくなることはありません。ただし、性能改善・機能追加によりコマンドの実行時間が若干変化し、作成済みロボットの挙動に影響を与える可能性があります。
例えば、コマンド実行時間が若干短くなり、待機コマンドを追加する必要が生じる などが挙げられます。
このような影響を事前に確かめる場合には、後述の 事前検証ありのバージョンアップ方法 の手順を実施ください。
検証を実施しない場合は、以下の 事前検証無しのバージョンアップ方法 の手順を実施ください。
■事前検証無しのバージョンアップ方法
NEC Software Robot Solution では、インストール済みのバージョンに上書きインストールすることで、バージョンアップを行うことができます。
事前検証無しの場合は、NEC Software Robot Solution インストール済みのフォルダへそのまま新バージョンのNEC Software Robot Solutionをインストールしてください。
インストール方法は以下をご参照ください。
初回インストール・更新インストール(スタンドアロンライセンス)
■事前検証ありのバージョンアップ方法
NEC Software Robot Solution では、正式にバージョンアップする前に、一時的に2つの異なるバージョンを、同一端末上にインストールすることで、作成済ロボットの挙動をバージョンアップ版で検証できます。
検証を行う場合は、以下の手順で操作ください。
- 検証対象のロボット(.bwnファイル・.bwnpファイル)を適当なフォルダにバックアップします。
このフォルダに保存したロボットをバージョンアップ版で実行し、動作検証を行います。
<バックアップ方法>
- バックアップ用のフォルダを新規作成ください。例えば、C:¥robosol¥backup といったフォルダを作成ください。
- 検証対象ロボットの拡張子が .bwn の場合は、旧版のロボット作成画面で検証対象ロボットを開き、ファイルメニューの「ファイル」ー「エクスポート」ー「スクリプトパッケージ」を選択して、バックアップフォルダにロボット(.bwnpファイル)をエクスポートしてください。
- 検証対象ロボットの拡張子が .bwnp の場合は、検証対象ロボットをコピーし、バックアップフォルダに保管してください。
- バックアップ用のフォルダを新規作成ください。例えば、C:¥robosol¥backup といったフォルダを作成ください。
- 本手順は、同時利用ライセンスご利用時のみ実施ください。
<UserDir>\Documents フォルダ内の RoboSol フォルダを別名(RoboSolbak等)に変更します。
なお、<UserDir>は Windowsログインユーザのユーザフォルダ を示しており、規定値はC:\Users\{ユーザ名}です。 - バージョンアップ版のインストーラを起動し、インストール済の旧版とは別のフォルダにインストールします。
例えば、D:¥Program Files¥NEC¥RoboSol_v1400 フォルダにインストールします。
インストールオプションは、「Webモジュール(selenium)を更新する」以外のチェックを全て外してください。 - 本手順は、NEC Software Robot Solution マネージャ・
フローティングライセンスをご利用時のみ実施ください。
Windowsのタスクトレイにある「NEC Software Robot Solution Agent」を右クリックして「設定」を押してください。
「設定」画面が開きますので「RoboSolインストールフォルダ」欄のフォルダをバージョンアップ版のインストーラでインストールしたフォルダ(手順3で指定したフォルダ)に変更してください。
例えば、「RoboSolインストールフォルダ」欄に D:¥Program Files¥NEC¥RoboSol が指定されていた場合は、D:¥Program Files¥NEC¥RoboSol_v1400 に変更してください。
変更完了後は、「設定」画面下部の「保存」ボタンを押し、設定を保存してください。
保存が完了したら、同右クリックメニューの「終了」を押して「NEC Software Robot Solution Agent」を終了させてください。その後、デスクトップ上にある「NEC Software Robot Solution Agent」のアイコンをダブルクリックして、NEC Software Robot Solution Agent を 起動してください。 - 手順3でインストールしたバージョンアップ版を起動してください。
手順3で指定したインストールフォルダ内のRoboSolIDE.exeをダブルクリックすることで起動が可能です。
ライセンス登録画面には、旧版でお使いのライセンスをご入力ください。 - 手順1でバックアップしたロボットをバージョンアップ版で検証ください。
<検証方法>
- 手順3でインストールしたバージョンアップ版がv1.4以降の場合は、ファイルメニューの「ファイル」ー「開く」を選択して、手順1で作成したバックアップフォルダの検証対象ロボット(.bwnpファイル)を選択してください。このbwnpファイルを実行し、動作検証を実施ください。
- 手順3でインストールしたバージョンアップ版がv1.3以前の場合は、ファイルメニューの「ファイル」ー「インポート」ー「スクリプトパッケージ」を選択して、バックアップフォルダに保管したロボット(.bwnpファイル)を選択してインポートください。
その際 ロボット(.bwnファイル)の保存先は 手順1で作成したバックアップフォルダを指定ください。このbwnファイルを実行し、動作検証を実施ください。
- 手順3でインストールしたバージョンアップ版がv1.4以降の場合は、ファイルメニューの「ファイル」ー「開く」を選択して、手順1で作成したバックアップフォルダの検証対象ロボット(.bwnpファイル)を選択してください。このbwnpファイルを実行し、動作検証を実施ください。
- 本手順は、同時利用ライセンスご利用時のみ実施ください。
<UserDir>\Documents フォルダ内に新たに作成された RoboSol フォルダを削除してください。その後、手順2で別名に変更した旧RoboSol フォルダのフォルダ名を RoboSolに戻してください。 - 手順6の動作検証で問題が発生せず、正式にバージョンアップする場合は、手順3で別フォルダにインストールした NEC Software Robot Solution をアンインストールしてください。
インストールフォルダ内の「unins000.exe」を実行することで、アンインストールが可能です。
アンインストール完了後、旧版に対してバージョンアップ版で上書きインストールください。インストール方法は以下をご参照ください。初回インストール・更新インストール(スタンドアロンライセンス)
- 本手順は、NEC Software Robot Solution マネージャ
・フローティングご利用時のみ実施ください。
手順4と同じ操作方法で「RoboSolインストールフォルダ」欄のフォルダを変更前のフォルダに戻してください。
以上で事前検証ありのバージョンアップは完了です。
■注意事項
- 新しい版で作成したロボットを旧版で実行することはできません。
新しい版で動作確認時にロボットを保存すると「新しい版で作成」したことになります。保存後のロボットを旧版で実行することはできませんので、ロボットの管理にご注意ください。
手順1に記載した通り、検証用ロボットをバックアップ用フォルダにコピーすることで、現在稼働しているロボットと検証用ロボットは別にすることを推奨します。 - インストール時のオプションで「デスクトップ上にアイコンを作成する」にチェックを入れたままインストールすると、デスクトップ上のNEC Software Robot Solution アイコンが新しい版向けになります。チェックを外してインストールをお願いします。
■対象バージョン
全バージョン